ヒメユリ

百合小説サークル「ヒメユリ*ひメユり」です。主に活動と百合について語ります。
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中の人SS第一弾「藍ゆう」その1

あー…文字数の関係でテンプレートを変えました。
ヒメユリというタイトルから微妙に遠ざかっていますが
気にしないで下さい。



というわけで『このせつ』言うときながら
いきなり『藍ゆう』にチャレンジです。
ご覧になりたい方は覚悟して読んで下さい。
※ちなみに2ヶ月前まで私はこの二人の事を
 全く知りませんでした。(;´Д`)
以下「続きを読む」に続くです。

『掌の勇気』(from ai nonaka)

背ぇ~たかーいなぁ~
かーおちっちゃいな~
細っそいなぁ~
しっろいなぁ~♪

「の…野中さんっっっ」
「んぅ?なに?」

隣にいたゆうちゃんが少し私に傾いて小さく小さく
耳元でささやく。

「う、歌ってませんか?」
「え?あぁ~ぅん。」

そ、愛しのゆうちゃんの歌。
でも『愛しの』ってところは内緒。

「収録、歌が入っちゃうとまずいですよぉ」
「んーいいじゃんっわかんないってば」

実は本番中。順番がしばらくない私と彼女は
隣同士に座って次のセリフのチェックをしてる。
最近は木乃香とせっちゃんで一緒に行動することが
多いから、こうやって二人で待機してる時の方が多い。

そのおかげで少しずつ私たちの距離が縮まってきた。
やっと…かな?…大麻帆良祭の時に『聖なる~』の
打ち合わせや合同練習なんかをして何とか話を
してくれるようにはなったのだけど、今でも私の目をみて
話をしてくれない。

なんでかな…。

「あ、野中さん、ガヤ入れです。」
「はーぃ。」

ゆうちゃんにそう促されて一緒に立ち上がる。
少しだけふんわりと香る彼女の優しくて甘い匂いが
目眩を引き起こす。

「だ、大丈夫ですか??」

とっさに肩を支えられて死んじゃうんじゃないかな?くらい
心臓が暴れ始める。

「んはははは…。ゆうちゃんせっちゃんみたい~。」
「お嬢様をお守りするのが私の使命ですからっ」
「あははは。」

変にノリも良かったりするけど、でも冗談なのか
どうなのかがいまいちよく分かんないコ。
でも今の私にとってはそんなとこだって愛しい。

「じゃ、適当にマイク前に散らばってください」

指示を受けて私達は身近なマイクスタンドのところに
群がる。
いつもおもうんだけど…私って背が低くて
マイクが声を拾ってくれる場所をキープするのが
結構大変。

「あ、野中さん、こっちです」

少し出遅れてしまった私の腕をつかんでゆうちゃんが
自分の前にすっぽりと入れてくれる。

「え?ゆうちゃんは?」

と振り返った時にっこりと笑う彼女の顔が間近にあった。
思わずうわっと声を上げそうになったけど、ここは我慢。
背中になんとなく彼女を感じて心臓の音だって
もしかして周りの人にまで聞こえてるかもしれない…
どうしよ…。

しばらくするとブース向こうのスピーカーからカウント
する声が聞こえる。
モニターには線だけの絵が動き始める。
いかんいかん。集中、集中ぅ…。


**********



「「お疲れさまでした~」」

撮りが終わってようやくあの狭くて薄暗い部屋から
解放される。

「おつかれぇ~、お,うりょっちは今日終わり?」
「んーいや、まだですー。残念ですけどぉ」
「じゃ、神田さんはー?」
「あたしもまだ1本ある~。藍ぽんはあがり?」
「ぅん。」
「あら珍しい。」

…いや、別に毎日2本撮りとか言う程
売れてるわけじゃないんですけどもぉ~。

「あ、画伯ぅ~。」
「あ、お,お疲れさまです。神田サン白石サン野中さん。」

ぅ…なぜに順番が最後なのよぉ~。
しかも、なんだかよそよそしい…。

「ゆうちゃんは上がり?」
「あ、はい。今日はもう。」

神田サンの問いかけににっこりと笑いながら答える
ゆうちゃん。
ん?これってもしかして………。

「あ、皆さんはこれからまだ撮りですか?」

どうする?誘っちゃう?…っていっても何も考えてないから
どこ誘ったら良いかなんて判んないし。第一ゆうちゃんが
何に興味があるかなんて知らないし…。

「私とうりょっちがね。撮り。あ、うりょっちはここのスタジオ?」
「はい引き続き。神田サンは?」
「移動ぅ~。…あ、藍ぽん、途中まで一緒にいく?
 方角一緒だと思うし」
「え?あぁあー…ゆうちゃんは?」

「「「え?」」」

あぅっ…タイミング間違えたっ。

「あ…私も一ご緒してもいいんですか?」
「も、もちろんっ…ねぇ神田サン。」
「うん、画伯は予定大丈夫なの?方角とか判んないけど…。」

「あ、はい。…ていうか…もぅ神田サン画伯は
 やめてくださいよぉ。」

って…もう何がなんだか…。…はぁ…↓↓

*********

「それじゃ、また次の撮りよろしく~!」
「「おつかれさまでしたぁ~」」

…なんとか普通にやり過ごしたけど…。明らかにおかしいよねぇ。
私の態度。ちょっと意識し過ぎかも。割とこういう事へーきだと
おもってたんだけどなぁ~。
…神田サン行っちゃったし、この後どうしよう。

「野中サンって」
「え?」
「あ、野中サンってスタジオ出ると急におとなしくなって
 しまわれるというか…。」
「へ?」
「あぁっごめんなさいっ失礼ですよね。すいません。
 私また…なんて言うか…すいません…。」

…また一人で暴走してるし。

「んー。別に気にしないよぉ。というか…スタジオ出ると
 役も抜けるっていうか…。」
「あぁ~なるほどぉ。」

しばらく沈黙。…うぅーん…なにか話題がぁ…。

「あ、そうだ…今日はありがとう。」
「え?何がですか?」
「ガヤ入れの時。おかげで助かった。…せっちゃんはいつだって
 うちを守ってくれるんやなぁ~。」
「フフ…木乃香お嬢様のためなら…『この命たとえ失っても、
 お守りいたしますっっ。』」
「もぉ、ノリやすいんやからぁ~せっちゃんわぁ~。」
「な、お嬢様からじゃないですかぁ~。」

私の突っ込みに慌てふためくゆうちゃん。
うわぁ~かわいぃ~////。

「せっちゃんはいつもうちの事守ってくれるん?」
「はぃっ。」
「どんな時でも?」
「もちろん。」

いつだったかの木乃香とせっちゃんの会話の様に
問いかけてみる。

「じゃ、うちが野中藍に戻っても?」
「ふぇっ?!…あぁあのっ…。」
「あははっっ慌ててるしぃ~。」
「もぉ~野中さぁ~ん…。」

楽しい…でもこうやってキャラクターっていう
フィルターを通さないと話が出来ないなんて寂しい。

どーしてかな…。これ以上近づけない。
なんでかな…。


「…の、なかさんがそう言うなら…。」
「え?」

小さくうつむいてボソボソと、でもはっきりと私の耳に届いた。
でも、それが信じられなくってもう一度聴きたくて
聞き返した。

「え?…私が?」

「あ、あ、あ、あ、えーっと…すいません。」
「守ってくれる?」
「あ、…はいぃ。よ、よろしくお願いします。」
「あはっ、守ってもらうの私なのにお願いされちゃったっ」

なんだろうこれって…。
なんだろうこれって…。
これってもしかして…。

「なんかさぁ」

勇気を出して伝えてみようとおもった。
そう、こういう事はほんの一握りの勇気から始まるんだから

「は、はぃ…。」
「ゆうちゃんってさ、私の事苦手でしょ。」
「えぇっっ?!そんな事ないですっ!ないですっ!」
「だってほら、私の時だけなんだかよそよそしいし、
 目だって合わせてくれないし。」
「…それは…それはですね。…なんていうか………
 …その…緊張……しますから。」

緊張。それは苦手意識からなのかな…それとも…。
それとも…。…うん。『それとも』の方にかけてみたい。

「私だってゆうちゃんが側にいたら緊張する。」
「え?」
「でもそれはね、苦手とかじゃぁなくて…。」

ゆっくりと二人で合わせて歩いてきた歩幅を少しずつ狭めて
やがて立ち止まって。…それから彼女がこちらを
振り返るのを待つ。

振り返ったら、伝えよう。

「あれ?野な…。」
「大好きだからっ」

彼女が振り返って私の名前を呼び終わる前にそう繰り出した。
これが本当の気持ち。わたしの100%。

「っ///////。」

真っ赤な顔をして再びうつむくゆうちゃん。
…やっぱまずかったかな…。

「の…なか…さん。…」

彼女がゆっくりと近づいてくる。なんだかスローモーションの
映像をみてるみたいで、現実と夢との間を泳いでるような
気分になる。
そんな私の前に立って彼女がまっすぐと私の顔を見る。
…うぁ…ホントにキレーだぁ…。
モニター越しでもなく、カメラ越しでもなく
ちゃんとまっすぐ貴方と見つめ合う。

「わ、たしが…緊張するのも…。………。野中さんの事が…。」

そう言いながら一歩、また近づいて私の手を取るゆうちゃん。
もう、12月も近いのにその手は本当に熱くて
私の体温まで上昇させる。

どきどきしすぎてなんだか涙が出そうになる。

今、息をしたらしゃくって涙がでてしまいそうだから
ぐっと我慢して息を止める。

彼女は一度そのつながれた手に目を落としてから
ぱっと顔を上げて

  『とても大切だからです。』

と、今度ははっきりとした声で答える。

「ゆ………。」
「大好きです。野中さん。」

う…ぁ…ハン、ソク…だぁ…

「ぅ…うにゃ…ふ……グスッ…」
「へ?の、野中さん?!」

我慢できなくなっちゃって涙がポロポロこぼれる。
うやぁ~……かっこわるいんだけど…私って本当に
相当彼女が好きみたい。

「大丈夫ですか?どこか具合が悪いんですか?あ、私が
 変な事言っちゃったからですよね?ごめんなさい、
 すいません。わ、忘れて下さい。本当にゴメンナサイ。」

あぁ…もう、またテンパッて暴走してる…。
とめてあげないとぉ…。

「あぁどうしましょうか……か、神田さんとかに電話しましょうか」
「コラコラ…なんでそうなるのょ。…グズツ…
 それに神田さんお仕事中だし。」
「あ、そうですよね、…あ、コレ使って下さい。」

差し出されたハンカチはかわいらしいタータンチェック。
なんだか似合わなくて可笑しくなる。

「あ、ありがとぉ。…鼻水拭いちゃうよ」
「え。あ、どうぞ、どうぞ。はい、もう野中さんならOKです。」
「ゆうちゃんちょっと変態っぽぃ~。」
「あぁいや、ごめんなさい。」

笑いながら彼女のハンカチで少し涙を抑えて
私たちはそのまま手をつないで再び歩き始めた。


「歩くの早くないですか?大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよぉ~。」
「あ、手とか繋ぎにくかったら離しましょうか?」
「えーやだ。」

まったく…どこまでも気を使うんだから。

「ね、ゆうちゃん。」
「はいっ」
「さっきのって私と同じ気持ちって事だよね?」
「え、え、え?…あ…は、はい…。そうです。」
「じゃぁさ、まず私の事名前で呼んでよぉ~。」

繋いでる手を前後に振って駄々っ子の様に振る舞う。
当然の様にされるがままのゆうちゃん。

「えぇ…じゃ、じゃぁ…藍…さん。」
「んー。…まぁいっかぁ~。」
「あぁでもやっぱり恥ずかしいですから…のな…」
「ダメぇっ」
「あぅ…。」

「それから、敬語もね。だめ。」
「えぇっっっそれは無理です~。」
「徐々にでもいいから。…同級生なんだし」
「は、はい…。わかりました。」

つないだ手を緩める事なく私たちはそろそろ近づいて来た
クリスマスに浮き足立った雰囲気の街並みを
ゆっくりと歩いて帰った。


終わる…(´ヘ`;)

…ファンの方々ごめんなさい…。
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Comment

編集
こんにちわ!

お上手ですね!私もなんか書いてみたいんだけど
難しんですよね~;

何か良いですねこういうの♪
やっと近づけた!!みたいな感じで

実際に無いかな~
2006年11月28日(Tue) 23:25
編集
>ネイチャさん
さっそく読んでいただいてアリガトウゴザイマス。(_ _)
冒頭にも書いた通り、本当にこの二人の事を知ったのが
最近なのでこんなで大丈夫かと不安だったんですけど(´ヘ`;)

こんな関係に実際あると凄いですよねぇ~。
でも最近の映像特典のイベントVとかみてると
ホントにリアルで『このせつ』の関係になりつつあるのでは
と思わされますよねぇ~。いやー。暖かく見守りたい(w
2006年11月29日(Wed) 10:35












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Author:弥家比奈
2006/10/26/Start
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